ALPS PROSTRIDE PROSTHETIC KNEE COMPARATIVE STUDY
ProStrideを含む電子制御膝継手を評価 するため、義足使用歴25年以上の59歳 の切断者を対象に実施した比較研究。Conducted by: TOYOKAZU TAKEUCHI, PhD., CPO KEIZO YAMAMOTO, PhD
歩行分析比較︓義足側の垂直成分
すべての膝継手において、完全な二峰性の特性は確認されませ んでした。しかし、ProStrideはスムーズにトーオフに到達し ています。 ProStrideは一貫し安定したサポートを提供しま す。装着者の義足側立脚相の際、膝継手は衝撃を効果的に吸収 し、バランスを維持することで、滑らかな移行を実現します。
ProStrideは安定した立脚を支えるだけでなく、このフェーズ を装着者がスムーズに通過できるようにし、自然な歩行リズム を保つために重要な、滑らかで自信に満ちた ーオフを実現し ます。
歩行分析比較︓義足側の前後方向の成分
ステップクロッシング時の加速度に大きな違いは見られないもの の、ProStrideは前方への運動エネルギーをコントロールし、次 の歩行フェーズに向けて下肢と身体を適切に準備するために必要 な十分な減速を示します。
これにより、衝撃による不安定さや不快感を防ぐことができ、安 定した歩行が可能となります。
COP(床反力作用点)の前後方向移動速度
COP(床反力作用点)の速度とは、立脚相における足底の圧力中心の 踵からつま先への移動速度を指します。
私たちが歩くとき、COPは踵からつま先へと滑らかに移動します。こ の移動の速さは、歩行動作の滑らかさや効率性を評価する上で、重要 な指標となります。
ProStrideの場合、立脚初期では他の義足膝継手と比較してCOPの速 度に大きな違いは見られず、これは安定した初期接地を示していま す。しかし、ProStrideが真に優れているのは立脚中期であり、この フェーズではCOPの速度が滑らかに加速します。
この滑らかな加速は立脚後期に向かっても持続し、健側で見られる自 然な歩行に近い動きを再現します。
ProStrideにおけるこの踵からつま先へのシームレスな荷重移動によ り、一歩一歩が自然で負担の少ないものとなり、よりバランスの取れ た快適な歩行を実現します。
膝継手角度の変化
遊脚相における最大屈曲角は、ProStrideでは自然な歩 行に近く、およそ60度です。 この最大屈曲角に達するタイミングも、他の高品質な義 足膝継手と一致しています。
ProStrideは、遊脚相における膝継手最大屈曲の制御と そのタイミングを的確にコントロールしていることを示 しています。
フットクリアランス
遊脚初期における膝継手の角速度が速いということは、足部が 素早く持ち上がっていることを示しており、これは滑らかで効 率的な歩行に必要です。
足部は地面からより離れており、つまりProStrideはトウクリ アランスに優れていることを意味します。これによりつまずく リスクが軽減され、より安全な一歩が実現します。
研究結果
1) ProStride膝継手の大きな強みの一 つは、その汎用性にあります。この膝継手システムは、活動レベル に関わらず、幅広いユーザーに対し て高品質な歩行体験を提供するよう に設計されています。
2) ProStrideは、信頼性の高い パフォーマンスを一貫して提 供するとともに、日常生活に おいて安定性と活動性のバラ ンスを必要とするK3レベル のユーザーにも適していま す。
3) Prostride用アプリにより、装着者一人ひとりの ニーズに合わせた調整が可能となり、自然で快適な 歩行を実現します。 不整地での歩行といった場面でも、ProStrideの応 答性の高い設計が、歩行時に必要なサポートと柔軟 性を提供し、使用者に自信を与えます。
Prostride用アプリはンストールが簡単で、直感的。インストールに必要な時間はわずかです。
設定のカスタマイズ: 直感的なユーザーインターフェース により、義肢装具士はわずかな操作 で膝継手の調整が可能です。
ProStrideのスマートセンサーは、 装着者の歩行パターンを自動でキャ リブレーションを行い、迅速かつ正 確な調整を実現できます。
最適化: ユーザーフレンドリーなアプリ により、迅速に最適な設定を行 え、リアルタイムでのフィード バックを通じてProStrideの性 能が最適化されます。
!: このプロセスは貴重な時間を節約す るだけでなく、義肢装具士が技術的 なセットアップよりも患者ケアに集 中できるようにします。 ProStride 膝継手は、できる限りユーザーフレ ンドリーに設計されており、経験レ ベルに関係なく、誰でも効率的に調 整とプログラムが行えるようになっ ています。